圧縮後の大きさは、元のファイルではなくツール側で決まる
強圧縮は、PDFの各ページを約108dpiの画像として描き直し、JPEGとして埋め直します。この描き直しの解像度はツール側で固定されています。そのため圧縮後のサイズは「元が何MBだったか」ではなく「何ページの、どんな内容か」でほぼ決まります。
同じA4文書を、取り込み解像度だけ変えて用意し、実際にこのツールに通して測ったのが下の数字です。元のファイルは1.8MBから18.9MBまで10倍以上の開きがありますが、出力はいずれも1ページあたり0.17MB前後に収まりました。削減率が高く見えるのは、出力が小さいからというより、元が大きいからです。
裏を返すと、すでに軽いPDFを強圧縮してもあまり小さくなりませんし、場合によっては画質を落とした割に効果が薄いこともあります。元が10MBを超えるスキャン文書ほど、この方式が効きます。
- 150dpiで取り込んだPDF(3ページ1.80MB)→ 0.52MB・削減率71.0%
- 200dpiで取り込んだPDF(3ページ2.82MB)→ 0.53MB・削減率81.2%
- 300dpiで取り込んだPDF(3ページ5.71MB)→ 0.51MB・削減率91.0%
- 600dpiで取り込んだPDF(3ページ18.92MB)→ 0.50MB・削減率97.4%
- 同じ300dpiの原稿を6ページにすると出力も1.03MBとほぼ倍になり、削減率は91.0%で変わらなかった